去った2月初旬に宅建の登録実務講習を受けて来ましたのでその感想を書き連ねようかと思います。
ことのはじまり
2020年のある日、ふと「そうだ、宅建取ってみよう」と思い3月頃から勉強をはじめ、猛勉強の甲斐あり1発合格を決めることができました!
通常だと宅建試験に合格したらすぐに登録実務講習を受講するのが王道の流れなのですが、
- 「受かったぜひゃっほ~!」と1発合格の余韻に浸っていたこと
- 講習+登録を行うと5万円近くお金が出ていくことを知ったこと
- 不動産業界にいるわけではないのですぐには必要にならないこと
と慢心オブ慢心していたために2020年度対象の実務講習をすっぽかしました。
ところが2021年10月頃にふと思い立って受講することを決めました。
どうも私は「ふと思い立って」な行動が多いですね。今年アラフォーとなる身にしては少しうかつすぎる気がする。。。
結論:講習・修了テストの感想
受講時の注意5選!
さていよいよ講習当日。合格後1年以上は宅建知識に触れていないため、他の受講者の方との知識レベルに不安を覚え緊張していました。
講義の内容を詳細に書いて良いかどうか実施団体に確認したわけではないので、
これだけは注意してほしい点5選をお伝えします!
- 睡魔が強敵!居眠り対策を万全に!
- 遅刻もアウト!余裕を持った行動を!
- 届いた資料は一式持ち込もう!
- 受験票への写真添付を忘れずに!
- 会場到着は余裕を持って!
先の解説で居眠り = 即アウトと解説しましたが、ホントに辛かったです。。。
映像講義はいい声の講師が説明してくれているおかげで眠気が加速度的に上昇!
観てると思ったら気づかないうちに夢の世界に片足突っ込んでましたもん。。
そんな中、あの手この手を使ってなんとか睡魔に敗北せずに済みました。
この「あの手この手」についてはまた別の機会に紹介できればと思います!
また講義初日に演習ワークブックというものが配布され、
DVD教材を見る(睡魔頻出)
↓
講師のワンポイントアドバイスを聴く
↓
ワークブックの問題に取り組む
↓
講師と答え合わせ
という流れで授業は進んでいきます。
演習中も講師の先生が見回ってくれています。設問の意味がわからない場合などにはすぐに質問ができる体制が整っていましたので安心しました。
不動産業が未経験な私からすると、
講義やテキストは実務において実践的で即活用ができる内容が網羅されていると感じました。
宅建士、宅地建物取引業の一員としての心構えを教えてもらえる非常に良いものだと感じました。
もし自分が客になったとき、売る側・買う側のいずれでも役に立つ内容です。
ライフハックとしても非常に役に立つ内容が多いのでこれだけでも少し得をした気分になりました!
テストの難易度
気になるテストの内容と修了要件は以下のとおりです。
- 四肢択一マーク式問題が20問出題。
- 記述式問題が20問出題。
- それぞれを8割以上得点すること。
「記述式」
と書かれると難易度が高いと思っちゃう人もいるかと思います。
ぶっちゃけ
めちゃくちゃ簡単です。
なぜかというと、
- テキストと演習ワークブックが持ち込みできる。
- 択一問題は事前に郵送された問題集から出題される。
つまりは、
居眠りせずに講義を受け、問題集をやり込めば満点取れるんです
問題集の持ち込みは禁止されておりますが、その問題集はテキストの内容を基に作成されているんですね。つまりは時間はかかるがテキストから答えを探しだすことが可能ということです。教科書を参照しながら学校のテストを受けるイメージが想像しやすいでしょうか?
あくまで主観的な判断ですが、そう聞くとめちゃくちゃ簡単という理由も納得ですよね!
筆者の合否はいかに!?
合否については2月25日までに郵送でお知らせが届きます。
内容を確認して更新いたしますので今しばらくお待ち下さい!
登録実務講習とは
※ここから先はニタなりに知識を整理するためのスペースです。宅建士試験を受験を考えている方への参考になると幸いです!
まったく初めての方からすると、
「登録実務講習ってなんぞや?」
ってなるかと思いますのでどういうふうに定義されているか少し法律を見てみましょう。
宅地建物取引業法
e-gov法令検索 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC1000000176 より引用
(宅地建物取引士の登録)
第十八条 試験に合格した者で、宅地若しくは建物の取引に関し国土交通省令で定める期間以上の実務の経験を有するもの又は国土交通大臣がその実務の経験を有するものと同等以上の能力を有すると認めたものは、国土交通省令の定めるところにより、当該試験を行つた都道府県知事の登録を受けることができる。ただし、次の各号のいずれかに該当する者については、この限りでない。
宅地建物取引業法施行規則(法律を利用するときのルール的なもの)
e-gov法令検索 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=332M50004000012_20210901_503M60000800053 より引用
(法第十八条第一項の国土交通大臣が実務の経験を有する者と同等以上の能力を有すると認めた者)
第十三条の十六 法第十八条第一項の規定により国土交通大臣がその実務の経験を有するものと同等以上の能力を有すると認めた者は、次のいずれかに該当する者とする。
一 宅地又は建物の取引に関する実務についての講習であつて、次条から第十三条の十九までの規定により国土交通大臣の登録を受けたもの(以下「登録実務講習」という。)を修了した者
二 国、地方公共団体又は国若しくは地方公共団体の出資により設立された法人において宅地又は建物の取得又は処分の業務に従事した期間が通算して二年以上である者
三 国土交通大臣が前二号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認めた者
う~ん、日本語が難しすぎて読みづらいですね。
これらを私なりにザックリ要約すると、
「この講習を修了すると不動産会社で2年以上働いた人と同じくらいの経験を持つと認めるよ!」
となります。
ではこの2年以上の経験をいったいどれぐらいの労力でカバーできてしまうのか。
2年が2日で!?
8時間 × 2日 = 16時間の講義を受講 + 修了テストで8割以上の得点を獲得
これをクリアできれば一瞬で2年以上分の実務経験を手にしたことになるのです。
これを初めて知ったときには、
「たったこれだけの時間で2年のブランクを埋められるのか~、リアル精神と時の部屋やん!」
「でもこれだけ短縮されると不動産業の方からすると、『俺らの経験そんなもんかい!』ってなりそうでなんか切ないな…。」
というふうに感じましたね~。
申し込みから講習日まで
どこで受けるか!
現在この登録実務講習を実施している企業・団体は26社と非常に沢山あります。
登録実務講習実施機関一覧:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000068.html
その中からどこを選ぶか、その基準は以下のように考えました。
- 自宅から講習会場が近いこと
- Webで受講申込ができること
これらを考慮した結果、株式会社日建学院の講習を受講することに決めました。
費用はどれぐらい?
日建学院さんの場合、インターネット予約だと割引があり22,000円(税込)でした。
各種クレジットカード決済にも対応しています。
自宅から一歩も出ずに支払いを完了できるので非常に快適でした!
講習の日程は?
講習は全2日間で2週に渡って実施され、両日ともに出席が必須となります。
また朝8:50から17:30までと1日中拘束されます。
ですので必ず両日とも空いている日程を選ばないといけないので注意が必要です。
社会人の方は休暇の申請が必要になるかと思いますので会社には前もって一報を入れるなど対策をオススメします!
講習の資料が届いたら
受講申込が完了すると、1週間ほどで下記資料が郵送で届きます。
結構な量の資料が届きすぐにイヤになりそうでしたが同封されていた案内用紙を確認。
すると「まずは学習の手引きから読んでね!」的なことが書かれておりました。
早速学習の手引きを読んでみると、このあと届いた教材の活用法がめちゃくちゃ親切かつ具体的に記載されてました、マジ神。
学習の手引きにかかれていることを要約すると、
- まずは中身が揃ってるか確認しろよ!
- 講習当日までにテキスト読み終われよ!
- テストまでに必ず1回は問題集解けよ!
- 受講票に顔写真貼り忘れるなよ!
- 講義で居眠りしたら一発アウト!
- 試験には一部の資料は持ち込みOKだからな!
- 計画できないお前らのために勉強カレンダーつけといたからな!
- あ、遅刻しても欠席扱いになるからな!
他にもいろいろ書かれていましたが、キモになるのはこの辺の内容だなと直感しました。
そこで私は、
- 講習1日目までにテキストを最後まで読むこと。
- 講習1日目と2日目の間に問題集に取り組むこと。
この2つの目標を設定して講習本番を迎えることにしました。
以降は冒頭の結論の通りとなります。
まとめ:気負わず挑もう!
いかがでしたでしょうか。登録実務講習の難易度に関する記事は結構見かけるのですが、「なんでそんなに高い合格率なのか」っていう理由を言及している記事は意外と少ないと感じました。
その理由を推測すると、宅建士という資格自体が現在不動産業などを仕事にしている人が取得を目指す資格であることと、試験の難易度が高いため合格するまでに実務経験が2年以上になってしまうのではないかと考えます。
また登録実務講習は落とすための試験ではないためここまで簡単な内容になっているのかなと感じました。
居眠りや遅刻でアウトになることも一社会人の振る舞いを問われていると感じましたし、教科書持込OKな修了試験も、手元資料を読み解き正解を導く能力を確認するものだと感じました。
すでに宅建試験を突破した人ならばどちらも兼ね備えた方だと思いますので、気負うことなく受講し修了してしまいましょう!
最大の敵は睡魔と交通渋滞!
それでは今回はこの辺で!
あでゅー
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